WordPressでブログを始めようとサーバーを調べていくと、最後に残るのがエックスサーバーとロリポップの2つではないでしょうか。月990円と月330円という料金差を見て、「安い方でいいのでは。いや、安いのには理由があるのでは」とぐるぐる。比較記事を開けば10項目の表がずらり。読み終えても、決められない。
この記事では、その迷いに実物で答えます。両方契約しました。エックスサーバーは、今この記事が動いている本番サーバーとして契約・運用中。ロリポップも実際に申し込み、WordPressの立ち上げから設定の隅々まで、ひととおり走らせました。
その結論です。初心者が見るべき差は、4つだけ。
- 2年間の総額
- 独自ドメインの手間(契約が1本で済むか、2本になるか)
- 消した記事を、自分で戻せるか
- 困ったとき、電話で聞けるか
振り分けはこうなります。手間を最小にしたい人はエックスサーバー。費用を最小にして、設定や調べものを自分でやれる人はロリポップのライトプラン。
順番に、4つの中身です。
先に、4つの差を表で
| 見るところ | エックスサーバー(スタンダード) | ロリポップ(ライト) | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 2年間の総額(ドメイン込み) | 実質17,544円 | 14,246円 | 差は月137円(後述) |
| 独自ドメインの用意 | 〇 申し込みと同時に済む(無料) | △ 別サービスで自分で取得・設定(契約2本) | アドセンスで稼ぐなら独自ドメインは必須(後述) |
| 消した記事を自分で戻せるか | 〇 最初から付いている | △ プラグインを1つ自分で入れる | ロリポップも無料で埋められる(後述) |
| 困ったときのサポート | 〇 電話で聞ける(無料) | △ チャットとメール(電話なし) | 電話が要らない人には差になりません |
※金額は2026年7月時点の料金・キャンペーン適用後のものです。
速度やサーバー性能、容量が入っていないことに気づいた方もいると思います。外した理由は、記事の後半で書きます。
差① 2年間の総額。ライトが3,298円安い
料金は月額ではなく総額で見るのがおすすめです。月額表示は契約年数とキャンペーンでころころ変わるので、「2年使ったら全部でいくらか」で並べると迷いが減ります。
ロリポップ ライトプランは、2年で14,246円(月あたり594円)。
内訳は、サーバー24ヶ月11,088円+独自ドメイン2年分3,158円です(広告でよく見る「月330円」は36ヶ月契約のときの月額です)。ドメイン代が別に立っている理由は、次の差②で説明します。
エックスサーバー スタンダードは、2年で実質17,544円(月あたり731円)。
私が2026年7月に契約したときの実額です。24ヶ月一括で25,080円を払い、後日キャッシュバック7,536円を申請して受け取る形。独自ドメインは無料特典が付くので0円です(24ヶ月契約の場合)。
契約年数を変えたときの眺めも、軽く置いておきます(いずれもドメイン込み)。
| 契約年数 | ロリポップ ライト | エックスサーバー スタンダード |
|---|---|---|
| 1年 | 7,441円 | 実質9,240円 |
| 2年(この記事の主軸) | 14,246円 | 実質17,544円 |
| 3年 | 17,223円 | 実質24,948円 |
どの年数でも、ライトが安い構図は変わりません。エックスサーバーの「実質」はキャッシュバックを引いた後の金額です(2年は、私が契約した実額そのものです)。
差は2年で3,298円、月にすると137円。ここだけ見ればライトの勝ちです。ではこの137円で何を買っているのか。それが残りの3つの差です。
差② 独自ドメインの手間。契約が1本で済むか、2本になるか
先に前提を1つ。ブログで収益を目指すなら、独自ドメイン(自分だけのURL)は避けて通れません。アドセンス(クリック型広告)は、サーバーに最初から付いてくる無料の初期ドメインでは審査に申し込めないからです。それに、初期ドメインで書きためたブログは、サーバーを解約するとURLごと消えてしまいます。
つまりどちらのサーバーを選んでも、独自ドメインは取ることになります。差が出るのは、その取り方です。
エックスサーバーは、申し込みフォームの中にドメイン取得欄があります。サーバーの契約と同じ画面で好きな名前を決めて、そのまま完了。SSL(通信の暗号化)の設定も自動で済みます。契約はエックスサーバー1本だけです。

ロリポップのライトプランは、自分で別に用意します。手順は3つ。①系列のムームードメインという別サービスでドメインを取得する(.comなら取得973円、2年目から年2,185円。「サービス維持調整費」込みの請求額です)②ロリポップの管理画面に戻って、取ったドメインを設定する ③SSLを有効化する。1つ1つは難しくありませんが、別サイトとの往復があり、契約はサーバーとドメインの2本になります。

契約が2本になると、料金の支払いと更新の管理も2箇所になります。私は7年続けているブログで一度、ドメインの更新を忘れて失効しかけたことがあります(読者の方からの知らせで、期限の1週間前に気づきました)。ライトを選ぶ日は、ムームードメイン側の自動更新の設定まで済ませる。ここまでがセットです。
なお、ロリポップにも「ドメインずっと無料」という特典はありますが、対象はハイスピードプラン以上で、ライトは対象外です。
差③ 消した記事を、自分で戻せるか
ブログを続けていると、いつか必ず「やってしまった」の日が来ます。記事を消した。プラグインを触ったら表示が崩れた。このときの保険がバックアップです。
エックスサーバーは、最初から付いています。毎日自動で14日分が保存され、管理画面(サーバーパネル)から自分で復元できます。契約した日から、何も設定しなくても動いています。
ロリポップのライトプランには、自動バックアップがありません(ハイスピードプラン以上の標準機能です)。月440円の有料オプションを足すか、無料のプラグインを1つ入れて自分で備えることになります。無料プラグインで消した記事がきちんと戻せることは、今回の検証で確認しました。
つまりロリポップでも、保険は無料で作れます。ただし、入れるのも、動き続けているか確かめるのも自分です。私は別のブログで、バックアップの運用が面倒になって途中でやめてしまったことがあります。「何もしなくても毎日勝手に取られる」保険と「自分で回し続ける」保険は、名前が同じでも別物です。
ちなみにエックスサーバー×Cocoonの組み合わせなら、プラグイン0個で始められます。その話はCocoonのおすすめプラグイン26種類、1つも入れませんでしたで書いています(ロリポップのライトだと、このバックアップ1個だけは必要になります)。
差④ 困ったとき、電話で聞けるか
初めてのサーバーでは、設定でつまずいたときに「人に聞ける窓口があるか」が意外と効きます。
エックスサーバーには電話サポートがあります(通話料無料)。ロリポップのライトプランに、電話はありません。問い合わせはチャットとメールになります(電話が付くのはハイスピードプラン以上です)。
チャットとメールで足りる人には、ここは差になりません。「いざとなったら電話で人と話せる」の安心が欲しい人には、エックスサーバー側の材料です。
比較の主役にしなかったこと。速度と容量の話
サーバー比較の定番は速度です。ただ、両方にWordPressを立てて表示速度を測ってみた結論は、「個人ブログの規模では、体感できる差にならない」でした。どちらも表示は1秒かからない水準で、読者が見分けることはまずできません。数字の優劣を眺めるより、先ほどの4つを見る方がブログの運命には効きます。
容量も、比べなくて大丈夫です。ライトは350GB、エックスサーバーのスタンダードは500GB。参考までに、私が7年運用している写真多めのブログが使っているのは約170GBです。始めたばかりのブログが2年で使い切る心配は、どちらのプランでもまずありません。
管理画面の使いやすさ、WordPressの立ち上げの簡単さ、無料テーマCocoonを最初から選べる点も、両社で困る差はありませんでした。だから、見るべきは最初の4つだけです。
どちらを選ぶか
エックスサーバー スタンダードが合う人
- 迷う時間と、設定の手間を最小にしたい
- サーバー・ドメイン・バックアップを契約1本にまとめたい
- 困ったら電話で聞きたい
- 2年で実質17,544円
申し込み画面で悩む箇所はエックスサーバー申し込みで悩む8箇所。7年ブロガーはこう選んだに全部書いてあります。
ロリポップ ライトが合う人
- とにかく費用を抑えたい(2年14,246円)
- ドメインの取得・設定と、バックアップのプラグイン1個を自分でやれる
- 調べものはチャットとメールで足りる
- 契約が2本になるぶん、ドメインの自動更新設定まで初日に済ませると決められる
まとめ。事実と、選び方
事実は2つです。
- スペック表で比べると差は無数にありますが、両方契約して初心者に効く差は「総額・独自ドメインの手間・バックアップ・電話サポート」の4つでした
- ライトの安さの正体は、月137円ぶんの手間(ドメインの取得と更新管理、バックアップの用意、電話に頼らない自己解決)を自分が引き受けることです。それをまとめて任せるのがエックスサーバーです
だから、どちらを選んでも失敗ではありません。手間を最小にするならエックスサーバー。費用を最小にするならロリポップのライト。決めたら、あとは1記事目を書くだけです。


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