ロリポップでブログを始めようと決めて料金ページを開くと、プランが5つ並んでいます。月121円のエコノミーから月2,420円のエンタープライズまで。安い順に並んだ表を眺めていると、真ん中あたりが無難に見えてくるものです。
ところが、実際に契約して中身を確かめたら、この料金表に「無難な真ん中」はありませんでした。
この記事では、ロリポップを実際に契約し、WordPressの立ち上げから設定の隅々まで走らせた結果で、5つのプランを答え合わせします。ライトプランで一通り確かめたあと、ハイスピードプランにも切り替えて、違いも見てきました。なお、エックスサーバーとロリポップのどちらにするか迷っている段階の話は別の記事に譲って、この記事はロリポップの中でどのプランを選ぶかだけに絞ります。
結論から書きます。5つのうち、初心者が実際に選べるのは2つだけ。ライトかハイスピードです。振り分けはこうなります。
- 費用を一番小さくしたい人 → ライトプラン
- 困ったとき、電話で聞きたい人 → ハイスピードプラン

ライトもハイスピードも、実際に契約して中を見た上での2択です
私が今から選ぶなら、ライトです。理由は総額の計算にあります。順番に見ていきます。
先に、5つのプランの答え合わせ
| プラン | 月額(36ヶ月契約) | 判定 |
|---|---|---|
| エコノミー | 121円 | ✕ WordPressが動かない |
| ライト | 330円 | 〇 本命 |
| スタンダード | 605円 | ✕ 選ぶ理由が見当たらない |
| ハイスピード | 660円 | 〇 電話サポートが欲しい人 |
| エンタープライズ | 2,420円 | ✕ 法人向け |
月額は2026年8月時点・税込です。どのプランも初期費用0円で、10日間の無料お試しが付いています。
エコノミーは、データベース(MySQL)が付いていません。WordPressはデータベースがないと動かないので、ブログ用途ではここで脱落します。公式の機能表でも、WordPress簡単インストールの欄が対象外になっています。
エンタープライズは容量1.2TBの最上位プランで、大規模な法人サイト向け。個人ブログには過剰です。
問題はスタンダードです。真ん中の605円で、名前も「標準」。いかにも無難に見えます。ところが中身を並べると、スタンダードにしかないものが、ほぼ見当たりません。電話サポートはハイスピードにもあります。容量450GBは、ライトの350GBと実用上の差が出ません。ハイスピードに付く「ドメインずっと無料」と自動バックアップは、スタンダードには付きません。そのうえ3年契約で計算すると、ドメイン代が自腹になる分、総額はハイスピードより高くなります(スタンダード27,145円、ハイスピード23,760円。内訳は次の章の考え方と同じです)。月605円は月660円より安く見えて、支払いの合計では逆転する。「真ん中を選べば無難」が通用しない料金表でした。

真ん中が一番あぶない料金表、というのは私も意外でした
というわけで、実際の比較はライトとハイスピードの一騎打ちになります。
ライトとハイスピード。月額でなく総額で比べます
料金は月額でなく総額で見るのがおすすめです。この2つの比較には「ドメイン代」という隠れた登場人物がいるからです。
前提を1つ。ブログで収益を目指すなら、独自ドメイン(自分だけのURL)は避けて通れません。アドセンス(クリック型広告)は、サーバーに付いてくる無料の初期ドメインでは審査に申し込めません。初期ドメインで書きためたブログは、サーバーを解約するとURLごと消えてしまいます。
そして、ハイスピードは独自ドメインを2個まで無料で取れて、ライトは自腹です。だから月額の330円と660円をそのまま比べると、判断を誤ります。ドメイン代込みの総額に直すと、こうなりました。
| 契約年数 | ライト(ドメイン代込み) | ハイスピード(ドメイン0円) |
|---|---|---|
| 1年 | 7,445円 | 12,540円 |
| 2年 | 14,259円 | 23,760円 |
| 3年 | 17,245円 | 23,760円 |
2026年8月時点の税込料金です。ライトのドメイン代は、系列のムームードメインで.comを取った場合(取得977円、2年目からは年2,194円)。画面に大きく出る「770円」は「サービス維持調整費」という上乗せ分が入る前の表示で、実際の請求はこの金額になります。ハイスピードの2年と3年が同じなのは偶然です(990円×24ヶ月と660円×36ヶ月が同額)。
ドメイン代を自腹で払っても、ライトの方が2年で9,501円安い。月にすると396円の差です。「ドメインずっと無料」は名前のとおり本物の特典なのですが、それで浮くドメイン代は2年で3,171円。プラン本体の差額は2年で12,672円あって、こちらの方がずっと大きい。総額を計算してみて、初めて見える構図でした。
では、この月396円でハイスピードは何をくれるのか。裏返すと、ライトを選んだ場合に増える手間の話になります。
ライトで増える手間は2つ。どちらも埋まりました
手間①: ドメインの支払いと更新管理が、自分持ちになります。
前提として、ロリポップの独自ドメインは、どちらのプランでも系列のムームードメインというサービスが受け持ちます(ロリポップとは別のログイン)。取ったドメインをロリポップの管理画面で設定し、SSL(通信の暗号化)を有効化する作業も両プラン共通です。ハイスピードだから設定の手間が消える、というわけではありません。

違うのはお金の流れです。ハイスピードの「ドメインずっと無料」は、条件を満たしている間は取得も毎年の更新も無料で、更新は自動で回り続けます。ライトは、取得の977円と、2年目からの年2,194円を、自分の契約として払い続けます。
自分で払う契約で怖いのは、更新忘れです。私は7年続けているブログで一度、ドメインの更新を忘れて失効しかけたことがあります(読者の方からの知らせで、期限の1週間前に気づきました)。ライトにする日は、ムームードメイン側の自動更新の設定まで済ませる。ここまでがセットです。
手間②: バックアップは、プラグインを1つ入れます。
ライトには自動バックアップが付いていません。無料のバックアッププラグイン(UpdraftPlus)を1つ入れれば埋まります。設定して、記事をわざと消して、数分で元に戻るところまで実際に確かめました。
なら自動バックアップ付きのハイスピードなら安心かというと、そうでもありません。ハイスピードの自動バックアップは復元を自分ではできず、サポートへの問い合わせが必要で、公式の案内にも「復旧できない場合もございます」とあります。ボタンひとつで戻せる仕組みが欲しければ、結局どちらのプランでもプラグインを入れることになります。つまり、バックアップはプラン選びの決め手になりませんでした。
残るは「電話で聞けない」です。ライトのサポートはチャットとメール(返信は48時間以内)。ここをどう見るかは人によりますが、設定で分からないことが出たら、今はAIに聞けば大抵ほどけます。このブログ自体、その方法で運営しています。
ハイスピードを選ぶ人
逆に、ハイスピードが合う人もはっきりしています。
- 困ったとき、電話で人と話しながら解決したい人。ハイスピードには電話サポートが付きます。メールの返信も24時間以内と、ライトの48時間より速い設定です
- いつかハイスピードにすると決めている人。「ドメインずっと無料」は新規契約が条件で、あとからライト→ハイスピードにプラン変更しても付きません。上げる前提なら、最初からハイスピードで契約した方が特典を取りこぼしません
1つだけ注意があります。「ドメインずっと無料」には、申し込みから6日以内に自動更新の設定を済ませるという期限があります(12ヶ月以上の契約と、自動更新の設定が条件)。ハイスピードで申し込む日は、契約と一緒に自動更新の設定まで終わらせてください。
速度と容量を主役にしなかった理由
比較記事でよく主役になる2つを、この記事では脇に置きました。
速度。ハイスピードは名前のとおり高速なサーバー構成(LiteSpeed)ですが、ライトにもキャッシュ機能(ロリポップ!アクセラレータ)があり、これが効いた状態ではどちらも表示は一瞬です。同じサイトを両方のプランで動かして確かめましたが、体感で分かる差にはなりませんでした。速度で悩むのは、アクセスが集まってきてからで間に合います。
容量。ライトは350GB。私は写真多めのブログを7年書いて約170GBです。個人ブログで350GBを使い切る心配は、当分いりません。
まとめ
- 5つのプランのうち、初心者が実際に選べるのはライトとハイスピードの2つ
- 料金はドメイン代込みの総額で比べる。自腹で払っても、ライトが2年で9,501円安い
- ライトで増える手間は2つ。ドメインの支払い管理(自動更新の設定までセット)と、バックアッププラグイン1つ。どちらも埋まる
- 電話で聞きたい人と、いつか上げると決めている人は、最初からハイスピード

安い順に並んでいるだけで、良くなる階段とは限らないんだね
どちらのプランにも10日間の無料お試しがあります(初期費用も0円)。触ってから決めても遅くありませんし、お試しの中でプラン変更もできます。
エックスサーバーとロリポップのどちらにするかで迷っている段階なら、両方契約して比べた記事があります。

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