ブログを開設して、アクセス解析の設定も終わって、次は「プラグインを入れよう」。そう思って検索すると、必須10選、9選、8選と、ずらりと並びます。
このブログを開設するにあたって、その「◯選」記事を7本、全部読み比べてみました。すると「必須」「おすすめ」と紹介されているプラグインは、全部足すと26種類。記事ごとに顔ぶれも数もバラバラで、中には、ある記事で「必須」、Cocoon公式で「お勧めしない」と、評価が真逆のものまでありました。

結論から書くと、このブログに入れたプラグインは、ゼロです。1つもありません。26種類をどう仕分けたのか、過程を全部残しておきます。
「必須◯選」を7記事足したら、26種類になりました
読んだのは、Google検索の上位に並ぶ定番の「◯選」記事たちです。10選、9選、8選、6選、中には「2つだけ」という硬派な記事もありました。
どの記事も真剣に選んでいるのが伝わってきます。ところが、7本の「必須・おすすめ」を全部足すと26種類。どの2本を並べても、リストは一致しません。「必須」の数も、2個から10個まで開きがあります。
よく名前が挙がるものを、登場回数つきで並べてみます。
| よく挙がるプラグイン | 働き | 7本中 |
|---|---|---|
| WP Multibyte Patch | 日本語の文字化け対策 | 6本 |
| XMLサイトマップ系 | 検索エンジンにページ一覧を渡す | 6本 |
| SiteGuardなどセキュリティ系 | ログイン画面を守る | 4本 |
| Broken Link Checker | リンク切れを見張る | 4本 |
| Akismet | コメントスパム対策 | 4本 |
| EWWWなど画像圧縮系 | 画像を軽くする | 4本 |
| キャッシュ系 | 表示を速くする | 3本 |
| Contact Form 7 | お問い合わせフォーム | 3本 |
| BackWPupなどバックアップ系 | データの控えを取る | 3本 |
残りは1〜2本ずつの単発推奨で、全部合わせて26種類です。
極めつけは、画像をあとから読み込んで表示を軽くする「Lazy Load」系でした。ある記事では必須6個のうちの1つに数えられているのに、Cocoon公式は「お勧めしないプラグイン」のページに載せています。真逆です。
ちなみにそのCocoon公式にも「お勧めプラグインのまとめ」ページがあるのですが、こちらの更新日は2018年2月。8年前の情報です。
これだけ読み比べても、どれを信じればいいのかは分かりませんでした。ただ、リストがバラバラになる理由を考えていくと、答えはプラグインの外側にありました。

26種類を全部入れたら、それはもうブログではなくプラグインの倉庫です。
リストがバラバラな理由。ブログは「3層の標準装備」で守られていました
どの◯選も、書かれた時点では正しかったのだと思います。変わったのは記事ではなく、WordPressをとりまく環境のほうです。

まず、WordPress本体。2020年8月のバージョン5.5で、サイトマップ、画像の遅延読み込み、プラグインとテーマの自動更新が、まとめて標準機能になりました。

次に、サーバー。私が使っているエックスサーバーの場合、国外からの管理画面アクセスの遮断も、ログイン連続失敗の自動ロックも、過去14日分の自動バックアップも、表示を速くするサーバー側のキャッシュも、契約した瞬間から標準でついています。
最後に、テーマ。Cocoonは目次、SEOの基本設定、コードの圧縮を内蔵しています。公式自身が、SEO系やコード圧縮系のプラグインを名指しで「お勧めしない」と書いているほどです。
つまり今のブログは、この3層の標準装備で最初からかなり守られています。◯選記事の多くは、装備がまだ薄かった時代の答えなのです。公開年や更新年を並べると2020年から2026年までまちまちで、リストが一致しないのも当然でした。
ひとつ注意点があります。サーバーの標準装備は会社によって違います。エックスサーバー以外をお使いの方は、「サーバー名 バックアップ」「サーバー名 セキュリティ」で公式ページを一度確認してみてください。同じような装備が、たいてい見つかります。私のサーバー選びの経緯はこちらの記事に書きました。
26種類を3層と突き合わせて、全部仕分けました
「そのプラグインの仕事を、すでに誰かがやっていないか」。26種類を1つずつ確かめた結果が、この表です。
| よく勧められる系統 | 同じ仕事をすでにしている場所 | 判定 |
|---|---|---|
| XMLサイトマップ系 | WordPress本体(2020年から標準) | 入れない |
| Lazy Load系 | WordPress本体(同上) | 入れない |
| セキュリティ系 | エックスサーバーの標準設定 | 入れない |
| バックアップ系 | エックスサーバーの自動バックアップ(過去14日分) | 入れない |
| キャッシュ系 | エックスサーバーのサーバー側キャッシュ | 入れない |
| SEO系 | Cocoon内蔵(公式が非推奨と明言) | 入れない |
| 目次・人気記事などの表示系 | Cocoon内蔵 | 入れない |
| コメントスパム対策 | WordPress標準の承認制+サーバーのコメント制限 | 入れない |
| リンク切れの見張り | AIに頼んでその場で一括点検(無料ツールでも可) | 入れない |
| 画像圧縮系 | WordPress本体(2019年から自動縮小) | 入れない |
| 文字化け対策 | 7年間入れずに無事故 | 入れない |
| お問い合わせフォーム | まだ必要になっていない(必要になった日に入れる) | 入れない |
いくつか補足します。
サイトマップは、WordPress標準のwp-sitemap.xmlをサーチコンソールに送信すれば、それで終わりです。設定の手順はこちらの記事に書きました。
Akismetは、Cocoon公式のおすすめページで唯一「必需品」とまで書かれていますが、広告やアフィリエイトを載せるブログは無料プランの対象外です。コメントスパム対策そのものは、WordPress標準の承認制と、エックスサーバー標準のコメント制限で間に合います。手に負えなくなったら、そのとき対策プラグインを探せば十分です。
7本中6本が勧める最多推奨のWP Multibyte Patchも、入れませんでした。日本語まわりの細かい不具合を防ぐプラグインですが、7年運営しているもう1つのブログに入れたことがなく、文字化けに遭遇したこともありません。困ったら、その日に入れます。
リンク切れの見張りも、常駐のプラグインは置きません。今はAIに「全記事のリンクを調べて」と頼めば、その場で終わります。このブログで試したら数秒でした。AIを使わない場合も、「リンク切れ チェック」で検索すれば、インストール不要の無料ツールが見つかります。
画像圧縮も、手動でやる必要はありません。WordPressが大きすぎる画像をアップロード時に自動で縮小し、表示にはさらに小さいサイズを使ってくれます。基本はこれで足ります。ちなみにエックスサーバーには、画像の変換と軽量化をサーバー側でやる機能(XPageSpeed)もあります。
お問い合わせフォームも、入れませんでした。「AdSense(Googleの広告)の審査にはフォームが要る」という話をよく見かけますし、私もずっとそう思っていました。ところが、公式ヘルプで必須とされているのはプライバシーポリシーで、フォームという条件は探しても出てきません。読者とのやりとりは今はSNSでできますし、連絡の受け口が本当に必要になるのは、読者が増えてからです。フォームなしでAdSenseの審査が通るのかどうかは、申請するときが来たら、結果ごと記事にします。
残ったのは、プラグインではなく物差しでした
ここまでの仕分けで、はっきりしたことがあります。ブログを始める段階で「必須プラグイン」というものは、存在しません。必要な機能が出てきたら、そのとき入れればいい。入れなくて済むなら、それが一番いい。
「必須かどうか」ではなく、「必要かどうか」と「代わりがあるかどうか」。26種類とにらめっこして手元に残った物差しは、この2つでした。
プラグインを入れる前に、この順番で確認してみてください
何かの機能が欲しくなったら、プラグインを検索する前に、この順番で探してみてください。
- まず、Cocoonの設定画面を探す(目次・SEO・高速化・吹き出しなど、たいていここにあります)
- 次に、サーバーの管理画面を探す(セキュリティ・バックアップ・キャッシュはここ)
- WordPress本体の標準機能を疑う(サイトマップ・遅延読み込みは2020年から標準)
- どこにもなければ、そこで初めてプラグインを探す
探してもなければ、入れていいのです。プラグインは悪ではなく、順番の問題です。
ただし、入れるほどに更新の手間は増え、表示は重くなり、機能同士もぶつかりやすくなります。たくさん入れるとパワーアップした気がしますが、読者に見えるのは記事だけです。ブログの評価を決めるのは、プラグインの数ではなく記事。読者にとって価値のある情報を、わかりやすく届ける。プラグインは、それを邪魔しない範囲で最小限に。
ちなみに、今回の7本読み比べと公式ページの突き合わせは、AIに手伝ってもらって数時間で終わりました。この「AIと一緒にブログを整える」流れは、これからも記事にしていきます。

プラグインで悩む時間がもったいない!とにかく記事を書きはじめましょう‼
まとめ: 26種類は、ゼロになりました
- 「必須◯選」7本の中身を全部足すと26種類。リストは1つも一致せず、評価が真逆のものまである
- 理由は、WordPress本体・サーバー・テーマの「3層の標準装備」が年々厚くなったから。古い◯選は、装備が薄かった時代の答え
- ブログを始める段階で「必須プラグイン」は存在しない。必要な機能が出てきた日に、そのつど入れればいい
- 探す順番は、テーマ→サーバー→WordPress本体→それでもなければプラグイン
- ブログを強くするのは、プラグインではなく記事
次にプラグインの「◯選」を見かけたら、数を覚える前に、記事の公開年と、自分のサーバーの標準装備を先に見てみてください。26種類は、たぶんもっと小さな数になります。私の場合は、ゼロでした。


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